2023年5月

今回ご紹介する宿は、ホテルではなく「旅館」。 とある用事で伊勢まで行くことになり、予め親戚が手配した旅館に一家で宿泊することになったのです。 いつもは子連れでの過ごしやすさや、プール目当てで決めているホテルですが、 今回は、そういったことも一切考慮のない宿泊。 榊原温泉への宿泊を考えている方 子連れでの榊原館宿泊ってどうなの？ そんな方々の参考になればと思い、宿泊レポートしてみたいと思います！ 送迎バス 東京から名古屋で近鉄特急に乗り換え、やっとたどり着いた榊原温泉口駅。 ここからは送迎バスで旅館へ向かいます。 （送迎バスは予め電話で予約が必要です） 駅に到着すると既にバスが待機してくれていて、すぐ乗り込むことができました。 しかも貸し切り状態。 旅館までは15分くらいの道のり。 旅館周辺には観光スポットが無いらしく、運転手さんのご厚意で、 駅からほど近い場所にある『ルーブル彫刻美術館』に寄っていただきました。 ルーブル！？あのパリにある美術館？なぜこんな所に？？と最初は名前を聞いて驚いてしまいましたが、 正真正銘、フランスのルーブル美術館の姉妹館だそうで、 入り口からは、純金の大観音像がそびえ立つのが見えました。 この像。世界一の純金の像なんだそうです。 こんなところで世界一に巡り会えるなんて！ 外観と客室 そして到着した旅館。 目に入ってきた時の印象は『古そうだね』でした。子どもも建物を見た瞬間そんな感想をポツリ。 入り口はこんな感じ。 よくよく外観を見ていると、正面向かって左側には、比較的新しい建物が。 こちらは新館なのかな？ 予約されていた部屋は旧館である「花の館」でした。なんと1979年の創設。 内装も古めかしさ隠しきれません。 レトロな感じといえば聞こえはいいですが・・・ このトイレの壁紙もクッションフロアも、浴室のタイルもシャワーも、昭和を感じさせます。 しかもトイレは超狭い。 ドライヤーも何年ものなのだろうか。 風量は弱すぎて、女児3人の髪の毛を乾かすにはとてもじゃないけど、使い物になりません。 大浴場にあるドライヤーはPanasonicで風量もよかったので、 大浴場の共用スペースできちんと乾かすことをおすすめします！ また、コロナ対策で、客室は既に布団が敷かれた状態。 和室でゆっくりお茶でもという感じにもなれず。本当に寝るだけの部屋という感じ。 しかも私にとっては、昭和の建物あるあるの低い天井に頭を強打するアクシデントに見舞われ、 テンションの下がる一方でした。 パジャマ パジャマはもちろん浴衣。 1歳児でも着られる小さめのサイズも用意がありました。 温泉（まろみの湯） とはいえ、この旅館の最大の魅力は、温泉とその質。 なんでもお風呂上がりにお肌がすべすべになることから、美肌の湯として知られているそうで、 親戚のご夫婦は何度も日帰り温泉に来ているとのこと。 旅館に隣接する日帰り温泉「湯の庄」には、まだ17時過ぎたばかりなのに、行列ができていました。 温泉は大きく3種類あります 大浴場 露天風呂 源泉かけ流し風呂 私が唯一楽しみにしていた温泉でしたが、実際入ってみると、 大浴場と露天風呂は結構温度高め。 いつも温泉は出たり入ったりを繰り返しながら1時間くらいは余裕でいられるのですが、 熱くてまったくお湯に浸かっていられませんでした。 1歳児と一緒に入りましたが、子どもなんて1分も入っていられないと思います。 一方で極端に温度の低い温泉がもう一つあり、それが源泉かけ流し風呂。 このことを知らずに入った私はてっきり水風呂かと思い、一切入ることをしなかったのです。 しかし、この温度の低いお風呂こそが「まろみの湯」だったんですね。 とろみのあって、まろやかで、お肌がすべすべになるという、温泉遺産にも認定された温泉。 何も下調べせず入った私は片足を突っ込んでみただけで、 サウナもないのに、なんで水風呂？ でも水風呂にしては冷たすぎないし、でも入ったら体を冷やしそう・・・ ・・・てな感じで、誰も浸かっている人が居なかったこともあり、 ただの水風呂だと思いこんでいたのです。 きちんと温度を確かめて入っとけばよかった…と後になってかなり後悔したのでした。 周辺環境 部屋から見えるのは、のどかな田舎の風景。 そんな田舎道を散歩してみたくなり、夕食まで時間もあったので、外へ出てみることにしました。 ちょうど子どもの日だったので、鯉のぼりが泳いでいたり… すぐ近くには榊原川。なかなか趣のある川なんですが、子どもにはこの風情わからないよね。 そしてこんな温泉販売所も。 あとは田んぼ（笑） 田舎道で軽くかけっこしただけで、子どもはすぐに飽きてしまいました（笑） まとめ 結論から言うと、幼い子ども連れでの宿泊には、ちょっと暇を持て余してしまう感じは否めないですね。 大人だけで行ったとしても、旧館は建物の老朽化が著しく、荒廃した空間もチラホラあり。 そんな空間が客の目に止まるような状態のままにされているのは、少し残念に思うところも。 （ちなみに館内にゲームセンターもありましたが、子どもでさえ一切ときめくことなくその場を去りました） ウエルカムドリンクの抹茶にはうれしかったですが。 テンション上がったのはこのときだけかな。 でも、ここの一番の魅力は温泉。肝心の源泉かけ流し温泉の効果は実感するまでにはいきませんでしたが、 温泉は脱衣所も設備もきれいにされていました。 しかもお湯は毎日営業終了後にすべて抜いて掃除をしているらしく、 建物の古さについて散々書いてきましたが、温泉施設は清潔にされていて、 安心して利用することができました。 是非日帰りで立ち寄ってみることをオススメします！

2023年5月

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